2014/12/19

プラモデルの作り方 制作講座その34.スジボリのやり方(暫定版)

今回はスジボリのやり方について
書いてみますです


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実は、僕はそもそもスジボリにあまり関心がなく
正直、技術的にもドヘタだし、センスもないんですwww

だから、あんまスジボリには触れないで
おきたかったんだけど
ebavoさんからリクエストを頂いたので
スジボリの方法を「暫定版」
ということで書いてみます


あんま参考にならないかもしれないし
どうでもいいことをダラダラと自信なさげに
書いてしまうかも・・・
しかも間違えている情報とか
あるかもしれませぬ
なんか頼りなくてスマンwww
まぁとにかく書いてみます




●スジボリの種類について

言い換えると「スジボリとは何か?」ってことですかね
これは大きく分けて
4種類あるんじゃないかと思います
他にもあるかもしれないけどね
それぞれ見てみましょうか



○その1.元々キットにあるモールドを彫り直すスジボリ

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キットに元々ついているモールドを
自分で彫り直すことで
よりラインをピシッと見せる、
というスジボリですね
このガンダムはHGのver.GFTなんですけど
モールドがRGみたいでカッコいいですよねー


これはモールドを彫り直してスミイレしたんですが
よりスジボリを強調させたくて
エアブラシでグラデーション塗装をしてます
スジボリとのコンボ技って感じですね


スミイレのやり方についてはコチラの記事を
参照してくださいまし→プラモデルの作り方 制作講座その25.スミイレのやり方

グラデーション塗装についてはコチラ
プラモデルの作り方 制作講座その9.グラデーション塗装の方法




○その2.マイナスエッジを彫るスジボリ

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「仮に実在するのであれば、別パーツであろう箇所」が
キットでは一体成型になっている部分、
という場合がよくありますよね?
たとえばHGのザクやグフの肩のトゲ部分など
一体成型のマイナスエッジですね(上のトゲは別パーツ)
マイナスエッジというのは
Lという形で説明すると「内角のカド部分」のことです


そういう箇所をスジボリすることで
元々1つであるパーツを、あたかも複数のパーツで
構成されているかのように表現することができます
パーツ数が増えたように見せることで
より工業製品らしさが増すというか
作品にメリハリを付けるのに効果的って感じです




○その3.パネルラインの新規作成のスジボリ

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一般的にスジボリというと、こちらを連想しますよね
写真は「ノモケン3 ガンプラ完全攻略ガイド」
から引用したHGジオングです

ガンプラでいうと、もしMSが実在するなら
たくさんのパーツで組み上げられているハズですが
1/100のMGマスターグレードにしても
1/144のHGハイグレードにしても、
プラモデルという模造品では
それら「たくさんのパーツ」の構成は
一枚の板として省略されて表現されているワケです
RGリアルグレードは初めから
実在の考え方でパーツが構成されていますけどね


そういう省略されたパーツの構成を
自分なりに解釈して、
パネルラインとして新規作成することで
精密感とか工業製品らしさを演出する、
そういうタイプのスジボリです




○その4.幾何学的な模様のスジボリ

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これは「その3」をさらに飛躍させた表現、
といえばいいんでしょうか?
プラモデルを実物の模造品ではなく
「一つの作品」として捉え
独創的なラインを描くことで
芸術性みたいなものを表現する方向です


あ、いっとくけど、このキュベレイの
スジボリのデザインは僕のオリジナルではありません
Maさんという方の作品を拝見してシビれまして
自分でマネっこしてみただけですww
このデザイン、超カッコいいね!
よく思いつくなぁーって感心しちゃいますよw
ちなみに尾の部分のスジボリだけで
6時間かかりました・・・




●スジボリのデザインについて

スジボリのデザインについて
もう少し考えてみます

新しく自分でスジボリを行う場合
何もないフラットな面を目の前にして
「さあ、スジボリしてみなさい!」
と言われても、どうすればいいのか
経験がないと分からないよね?
ハッキリ言って、僕も分からんwww


ただ、参考になる考え方を
プロモデラーがのユモトさんが紹介されていたので
それを紹介してみます


○「直角と並行を意識する」

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たとえばよくある連邦系MSの腿の側面とか
こんな感じになってますよね?
ここに「直角」を意識してラインを新設してみます



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はい、こんな感じですね
パネルラインが増えました
では、もう一つ例を見てみましょう



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たとえば、ザクのシールドがあるとします
ここに「平行」を意識して
ラインを追加してみると・・・



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たとえばこんな感じ?
んー、僕はセンスがないんですよ、スマンw


とにかく「直角と並行」
これがベースとなる考え方で
あとはその人のセンスですかねー?
なんか投げやりで、ほんとゴメンw



では、スジボリの種類の紹介が終わったところで
次はスジボリの道具について紹介します




●スジボリの道具について

「スジボリを何で行うか?」ということですが
いろんな道具があると思います
パッと思いつくのは


・デザインナイフ
・Pカッター
・針やニードルなど尖ったもの
・キサゲ
・ノコギリ
・エッチングソー
・ノギス
・目立てヤスリ(両刃ヤスリ)
・ノミ
・スジボリ堂のBMCタガネ
・クレオスのラインチゼル


って感じでしょうか
なんかいっぱいあるねw
まだ他にもありそうです


これらの道具を使って、
1種類で彫る場合もあるし
複数を組み合わせて彫る場合もあります


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オススメなのは、彫ったミゾの形状が▼ではなく■となる
BMCタガネですね
あと、僕は使ったことないけど
クレオスのラインチゼルも同じ機能なんじゃないかな?
彫るミゾの幅に合わせて
いろんな種類が発売されています


ちなみにガンプラのHGだと0.15mm前後
MGだと0.3mm前後がスケール的に
良いミゾ幅である気がします
好みもあると思うので
一概には言えない気もしますけどね







●スジボリの力加減について

で、これらの道具を使って
スジボリするワケですが
この力加減っていうのが結構、難しいんですよねー

「軽く何度もなぞるように」

「決して“彫る”という強い意識で行わない」

とよく言われます
でも、ついつい力を入れて
彫ってしまうんだよねーw
僕はシャーペンで線を描くくらいの気持ちで
20回とか回数を決めて
頭の中で数えながらやってます




●失敗したときの処理について

で、実際にスジボリをやろうとするとね、
まぁ、失敗しますよw
ラインがはみ出たり、ラインが歪んだり・・・


でも、あるプロモデラーが
「ここのスジボリを5回やりなおした」
って言われてたんですけどね、
僕はそれを読んで

「はぁー、プロでも失敗するのかー?
しかも5回もやり直すのかー?
スジボリって、そういうものなのかー」

と思いました


なので、始めから何回か失敗する前提でいくと
精神的にいいのかもしれないですね
もしかすると、これがスジボリを行う上で
一番のポイントなのかも?とか思うなー


例えばラインが歪んだりしても
気にせずに他のラインもどんどん彫っていって
全部終わったら

「はい、まず1回目が完了ねー
失敗したけど、あと4機も残機があるから、
だいじょうぶいっ(`・ω・´)v!」

みたいなノリが良いのではないでせうか?
ってどう??
ダメですか?ww


ちなみに修正はラッカーパテや瞬着などで埋めて
再挑戦って感じです
だからスジボリは
「表面処理の前に行う」
のがベターだと思いますよ

修正については、この記事をご参照くださいましー→プラモデルの作り方 制作講座その5.合わせ目の消し方について




●失敗を防ぐ工夫

まぁそれでも、なるべく失敗は少ない方が
良いに越したことはないので
はみ出しやすい所に
マスキングテープなどを貼って保護しておくと
事故を防げる可能性が上がります


それからもう一つ、
失敗を防ぐ工夫として
スジボリする手順を考えると良いですね
これはちょっと詳しく紹介してみます





●スジボリの手順について

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実際のスジボリの彫り方なんですが
さっきのモモの例をとると
AとBという2種類の方向が
考えられますよね?

どっちがベターかというと
これはAだと思います
なぜならラインを彫るときに
パーツの外に逃げられるからです
Bの彫り方だと、交点を飛び出してしまう
危険性があるんだよね


でも、逃げ道がない場合もあります


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たとえば、こういうラインを彫りたいとします
これを一筆書きでやろうとすると
上手くいかないので
ラインを分割して考えるんですが・・・



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重要なのはa点とb点ですね
ここが繋がってないと変だし
飛び出てもマズイ
そこで、まず針などで
「点を打つ」と良いとされています
その点がストッパーの役割となるわけですね



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で、実際に彫るときは
こんな方向で彫るのがベターかもしれません
③と④に関しては別に分けなくてもいいんですけど
最初にa点からb点までのラインを彫った後に、
a点から中心付近まで、
b点から中心付近まで
というように深く彫っていくと
交点を飛び出してしまうミスを防げるかもしれない
という意味で紹介しました




●パーツの固定について

実際にスジボリをするときに、
パーツを彫りやすいように保持するのが
実はかなり重要だったりします
上手い人とそうでない人の差は、
実はこういうところで
ついているのかもしれないすなー

僕は上手い人がどうやってパーツを保持しているのか
よく知らないんですけどね、
こういうものを提案してみます


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これ「ブルタック」っていう
粘着力のある粘土みたいなものなんですけど
なんか使いやすい!

とにかく粘土でもクランプでも万力でもいいんですが
何かしら持ち手をつけることで
作業がしやすくなります
こういうのも失敗を防ぐための工夫ですね

ブルタックは粘土みたいにベタベタしなくて
何度でも再利用できるんで勝手がいいですよ
バーニアとか小さいパーツを塗装する時の
持ち手にも使えるし
フィギュアのポーズを
仮組みするときにも使えるみたいです

ブルタックはかなり潜在能力の高いアイテムで
いずれ「ブルタックのいろいろな使い方」
って記事を書けそうな予感がしてますw






●型紙を用意する

スジボリで重要な部分ですね
ここがおろそかでは
絶対に上手くいかないだろうなーって部分ですねw
メンドクサイかもしれないけど
これを用意しないとスジボリは不可能といってもいいので
準備をきちんとするのが
大切なんだと思うです、はい←過去の失敗を脳内再生中


ええと、型紙として使えるものとしては

・マスキングテープ
・厚めのクリアビニールテープ
・両面テープ
・スジボリ専用テープ
・ダイモテープ

などですかね
両面テープが使えるというのは
ebavoさんのアイデアで
これは思いつかなかった!


あとはプラ版ですね
0.2mmとか0.3mmのプラ版を
自分で彫りたい形にカットして
パーツに瞬着の点着け、またはテープなどで固定して
それをガイドに彫るわけです





●実際に彫ってみる

ここまで前置きが長くなっちゃったw
では実際にちょっとやってみます



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まず、パーツを用意して
ラインを考えます
今回はジムⅡのウデの部分に彫ってみます
ラインはRGガンダムにならってみよう


あ、成型色の関係で線が見えにくい場合は
サフを一回吹いとくとやりやすいかもです
彫ったラインも確認しやすいからね



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んじゃ、とりま鉛筆でラインを引いてみます
ここは多少歪んでいても構いません
イメージを確認するって感じですな



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そしたらパーツにマスキングテープを貼って
上からペンなどでラインを転写します
あ、すでにブルタックでパーツを保持してますね



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んで、ラインを転写したマスキングテープを
一回プラ版に貼ります
ガイドを制作するワケですな



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プラ版を切り出しました
これがガイドになります
さっきの鉛筆下書きは
歪んでても大丈夫だったけど
プラ版の切り出しは直線・平行に
なるように注意します



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そしたらガイドをパーツに貼ります
貼り付けは黒瞬着でもハイスピードでも
お好みの瞬着でどうぞ
これを「瞬着の点付け」っていうんですけど
ちょっと説明すると・・・



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まず、なんでもいいので台座を用意します
僕はミンティアの空きケースにビニールテープを貼って
それを台座にしてます
ビニールテープを張り替えれば
再利用できるんでラクですよ!

で、つまようじなり、針金なりで
瞬着をチョンチョンとすくって
それからパーツにチョンと乗せます
瞬着はベタベタとつけないで大丈夫ですよ



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それじゃBMCタガネの0.15mmで彫ってみます



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はい、彫りました
そしたらガイドのプラ版を剥がします
剥がし方は、デザインナイフを差し込むと簡単にとれますよ
簡単に剥がすために「瞬着の点付け」をするワケですね
いま、プラの表面に瞬着がついてますが
これをペーパーで処理します



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ペーパーをあてました
スジボリでラインが引けましたね
一応、これでスジボリ完成って感じです



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ではガイドを反転させて
反対側も同様に彫ります
ガイドがあるから左右対称のラインを
引けるわけですね



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次に正面の部分に彫ってみます
ここもRGにならって「H型」に彫ってみますね



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今度はガイドテープを使ってみます
スジボリ専用のテープが発売されてます
色のついたダイモテープっていうのもありますけど
僕的には透明の方がやりやすいと思うです






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それで、ここの手順なんですけど、
あなたならどう彫ります??
ちょっと考えてみて!




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僕はこういう手順で彫ってみます
①と②、③と④、⑤と⑥は
あえて分ける必要はないんですけど
何回か彫っているうちに
そういう方向で彫ることもある、って意味です




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では、まず縦ラインですね
写真じゃ見えにくいかもしれないけど
平行になるようにガイドテープを貼ります



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縦ラインを2本彫りました
次に横ラインを引きますね
下辺から2㎜の位置にしてみようかな?
この位置決めをどうするか、ですが・・・



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ここはマスキングテープを使って
下辺から2ミリの位置を
なるべく正確に測ってみます



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マスキングテープを2㎜幅に切って
パーツに貼りました
このマスキングを2枚くらい重ねて
ガイドにしてもいいんですが・・・



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今回はマスキングの位置に合わせて
スジボリ用のガイドテープを貼りました
そしたらマスキングテープは剥がします
これで2㎜の位置決めができました



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はい、彫りました
横ラインは0.3㎜のタガネにして
ちょっと変化をつけてみました





ええと、こんな感じでスジボリの方法について
書いてみたんですが参考になりますかね???

もし不明点とかあったら質問してくださいましー
答えられる範囲でお答えしますよ
まぁ僕のレベルでは答えられないかもしれないけどwww


とりま以上、スジボリのやり方(暫定版)でしたー
参考になれば幸いでござる!
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