2015/08/17

ウェザリング塗装をいろいろしてみるーの後編(ドリッピング・泥ハネ・オイル汚れ・チッピング・シャドーイング・スス汚れ・サビ・ドライブラシ)


前回の続きで
マシーネンクリーガーの「オスカル」制作してまっす!
ウェザリング塗装をいろいろしてみるーの後編です




■7.ドリッピング(油彩)


薄めの塗料を固い筆に染み込ませて
それを降りかけることで
雨汚れなどの表現ができるそうな
僕、これをやるのは実は初めてですー




1439614971_IMG_3706_881.jpg

豚の毛の筆を使ってみよう
塗料は油彩、溶剤はターペンタインでいってみます




1439615072_IMG_3708_882.jpg

指や調色スティックを使って
キットに向かってピンピンとハジくことで
自然な雨汚れを再現できるんですな
これは面白いねー




1439615606_IMG_3709_883.jpg

ドリッピングが終わった直後の図
で、実はこれ、乾燥したら
ほとんど消えてしまいました
フィルタリングを行うくらいに希釈したんだけど
あれでは薄すぎたんだなー
でもうっすら残ってるんで、
やっぱこれくらいで丁度よかったのかもですー





■8.泥ハネの表現(アクリル)


1439616511_IMG_3710_884.jpg

ハジく系の第二弾です
泥がハネた表現ってことで
先ほどと同じ固い筆で
アクリル塗料のビンのフチについた
やや乾いた感じの濃い目の塗料を筆にとって
ドリッピングと同じように
キットに向かってハジいてみます




1439691787_IMG_3712_885.jpg

おおー!濃い目の塗料を使ったんで
バッチリと泥ハネができましたー
ちょっとやりすぎたかな?
これも初めてだったんで、
変化が面白くて、ついたくさんやってしまうねw



あと、ここで一回クリアーでセーブします
つや消しクリアーを吹きました





■9.オイル汚れの表現(エナメル)


1439692219_IMG_3713_886.jpg

エナメルのクリアーオレンジを使って
オイル汚れを入れてみます
ちょっと彩度を落としたかったので
油彩のローアンバーで調色して、
溶剤は乾燥時間の遅い
エナメルシンナーを使ってみます




1439693963_IMG_3717_888.jpg

塗料を置くような感じで、
オイルが漏れている的な感じとか・・・




1439693206_IMG_3715_887.jpg

筆を下に向かって動かして
オイルが垂れ流れているような感じで
描いてみます
塗料を置いた後に溶剤をチョンと置くことで
シミみたいなのも残せます

ちなみに、このオイル汚れの表現は
「コピック」でやるのも手軽でオススメですー






■10.チッピング(油彩)


次はキズの表現であるチッピングにいってみます
チッピングには、
「シリコーンバリアー」や「ヘアスプレー」を使って
塗膜を剥がす「リアルチッピング」と
今回のように塗料を置いていく
「描くチッピング」がありますな

で、描くときのポイントは
「密度が不均一」になるようにするのが
リアルに見せるコツ、ということなんですけど
ムズイんですよねーw




1439697776_IMG_3718_889.jpg

今回はスポンジを小さくちぎって
やや乾いた油彩でポンポンしてみます
エナメル塗料でもモチロン大丈夫です




1439698947_IMG_3719_890.jpg

僕、このチッピングがヘタなんですよねー
この写真なんて、
「どこだ?どこが一番うまくいった!?」
って場所探して撮ってるからねwww
きっと皆さんの方が上手にできると思うですーw





■11.シャドーイング(油彩)


影となる部分に、暗めの色を入れる表現です
暗く見える部分を最初から暗くしておくことで
人間の「モノを見る目」を補完して
「立体物の立体感」を強調する効果がある、
という理屈みたいです
って、もしかして説明がワケワカメですかね??
なんか上手く言えてない気がするww


これはコピックでもよくやるんですけど
油彩がすごく馴染むんで
今回は油彩を使ってみます




1439700723_IMG_3720_891.jpg

僕、このシャドーイングは
かなり好きな作業でして
筆のタッチっていうんですかね?
それを残す気持ちでやってたりします
これをやってると、なんか自分が
画家になったみたいな錯覚に浸れるんですよw
ただ塗装表現として「実物らしさ」の再現とは
方向が違うと思うんで
別にマネしなくていいと思うですw




1439701054_IMG_3721_892.jpg

こうやって描くのが、なんか楽しいんですよねーw
僕は絵というものが全然描けなくて、
もうスネ夫しか書けないんですけど
プラモデルならデッサンの部分は
すでにキットがしてくれているわけで
僕は塗るだけでいいワケだから、
プラモデルって、ほんとありがたいんだよねぇー
ってそんなんどうでもいいね、すいません





■12.スス汚れの表現(油彩)


1439706356_IMG_3722_893_201508171453537d5.jpg

これは特別、紹介するまでもないねw
少し乾いた油彩をこすりつけて
エナメル溶剤を垂らしたら
こんな感じになりました






■13.サビの表現(ピグメント)


1439776338_IMG_3726_894_2015081714535452d.jpg

サビの表現は、いろいろ方法があると思います
とりま今回はピグメントを使って軽めにやってみよう
定着はアクリル溶剤や、薄めのエナメル塗料です
筆は日本画用の「ボカシ筆」が使いやすいって
たしかアラーキーさんのブログで拝見した気がします




1439778840_IMG_3727_895_20150817145356407.jpg

軽めに、とかいいつつ、
ゴッテゴテになってしまったw ←痴呆





■14.ドライブラシ(ウェザリングマスター)


1439782088_IMG_3728_896.jpg

ドライブラシも、いろいろ方法があると思いますけど
今回はタミヤのウェザリングマスターを使って
凹凸の凸の部分に、少し明るめの色をつけてみます
「塗装の段階でハイライトを入れる」
的な感覚でやってみます
カラーモジュレーションってやつですな

ウェザリングマスターは付属のブラシでこするだけで
塗料が定着するんで使いやすいです






DSC_0347_873.jpg

てゆーことで、
こんな感じで完成としますー
最後にコピックを使おうと思ってたんですけど
その気がなくなって止めちゃったw



DSC_0346_872.jpg

撮影、相変わらずムズイわー・・・
久々にカメラ持ったら
F値って絞ると・・・どうなるんだっけ??
って忘れてたぁぁー



DSC_0349_874.jpg

これって米軍ぽい感じなんかな?
僕、ミリタリーの知識がゼロなんで
全然わからんww



DSC_0351_875.jpg

もっと背景をボカすにはF値を・・
あれ?どうするんだっけ?
なんかイイ覚え方、ないんかなー? ←ggrks



DSC_0361_876.jpg

今回の制作で唯一満足できるのは
識別帯をマスキングなしでラッカーで塗ったことですよw
あ、でもレールガンのシミ、かっこいい!
今回の塗装の中で一番気に入ったー!w



DSC_0364_877.jpg
1439436182_IMG_3674_850.jpg

ウェザリングの開始時と見比べてみるぞな
ずいぶん味がでましたなあw



DSC_0366_878.jpg

今回のオイル汚れは
ちょっと海外モデラーぽいね
向こうの方の作品って彩度が高くて鮮烈なんですよねー

(追記)
にゃにゃにゃんとー!
横山先生からお言葉を頂けましたー!!
ありがたきでございまするー!うるうる

横山 宏 「いいですね。錆び表現の参考に。」



DSC_0368_879.jpg

シャドー部分にはパープルを
最初の段階で入れてたんだけど
最後にコピックでさすのもアリなんですよ

ここで紹介したのは横山先生の塗装術と
あと戦車模型のウェザリング技法でっす!

そうだ、あとマシーネンは
太陽光で撮影するのがオススメです
太陽光で撮影すると解像度が上がって
男前度が200%アーップしますー!


ひとことでいうと
基本塗装の筆のむらむらも
ウェザリング塗装のガスガス汚しも
すべて解像度を上げるための作業なんですよ
解像度が上がればそれだけカッチョ良くなる
というのが横山先生の教えなのですー!




てゆーことで、
よくやっているウェザリングを紹介したり
はじめてやる技法を試しながら
制作しますたー



はじめてマシーネンを作られる方への
応援記事としてやったんですけど
まぁ僕はヘタなんでねーw
もっと上手な方の作品を参考にしてほしいすなー
僕も実際、他の方の作品とか見て
参考にさせて頂いてますしー



ちなみにウェザリングの順番とか
別にこの通りじゃなくてダイジョブですし
行ったり戻ったりと
何回繰り返してもオッケーでっせー!
じゃあ制作を楽しんでくださいましーねん!
スポンサーサイト
2015/08/15

ウェザリング技法をいろいろしてみるーの前編(フィルタリング・ピンウォッシュ・ストリーキング・アルコール落とし・泥・砂・金属感の表現)



マシーネンクリーガーの「オスカル」を制作してますー!
前回は工作と基本塗装をしました
・マシーネンクリーガーの「オスカル」を制作しまーす!



1439436076_IMG_3673_849.jpg

で、ここで完成!ってコトにしても
モチロンいいんですけど、
こういうメカって
「今までが下地塗装で、ここからが本番だぜー!」
みたいな気分にもなりますねーw
なので今回は「汚し塗装・ウェザリング」に入ってみますー!



で、いろんな汚し方があって
「これが正解」とかないと思うんですけど
今回の「オスカル」は砂地やら湿地やらをホバーで
疾走しているイメージなんで
その方向でいろいろなウェザリングを
試してみたいと思いますー





■1.フィルタリング(油彩)


うすーい色のセロファンを
1枚かぶせたような効果をつける
「フィルタリング」からいってみます
「ウォッシング」との定義の違いは
前に聞いたことがあるような気もするけど
忘れてしまったw

でも「フィルタリング」って言葉は
目的をハッキリと表してると思うんで
僕、この単語けっこう好きなんですよねー
今回は油彩で行ってみますけど
エナメル塗料でもできますよ




1439436052_IMG_3672_848.jpg

で、油彩を溶く溶剤は

・ジッポーオイル
・ぺトロール or ターペンタイン
・エナメル溶剤

どれでもいいと思いますけど
たぶん上から順に乾燥時間が
早いんじゃないかなあ?



ちなみにぺトロールとターペンタインの
使用感の違いを僕は知らないんです
本などでは、よくぺトロールの方が出てくるけど
ターペンタインの方がよりプラを傷めにくい、
と聞いたことがある気がする・・・
けど、ほんとに気のせいだったかもw ←紛らわしい




1439436182_IMG_3674_850.jpg

平筆でさーっと塗ります
あ、つや消しクリアーをこの前に吹いてます
デカールの1と8を比べると
フィルタリングの効果が確認できますなー

ここは積極的に色を入れるんじゃなくて
なんとなく色がつけばオッケーって感じかなー
ラッカーで行った基本塗装の各種の色に
なんとなーく一体感が出たかな?
って気分になれば、それでオッケー牧場




1439621302_IMG_3711_871.jpg

ちなみに「油彩とエナメルの使用感の違い」なんですけど
よくわかんないけど
油彩の方は粘度が高くて乾燥が遅い分、
「表面に刷り込まれていく」
ような感触を僕は持ってます
表面に馴染むって感じかなあ?

じゃあエナメルはどうなの?って言われると
けっこう返答に困るです
「表面に乗る」
って感じなのかなぁ?
ちょっとごめん、分からないw
そんなに考えて使い分けてるワケでもないです
上手な方は、キチンと特性を理解して
使い分けてるのかもしれないですねー



ちなみに油彩の色で
本とかでよくオススメされているのは

・バーントシェンナ
・ローアンバー

あと
・ホワイト&ランプブラック
あたりを用意しておくと重宝すると思います





■2.ピンウォッシュ(エナメル塗料)


ピンポイントでウォッシングするから
「ピンウォッシュ」って呼ばれてるみたいです
要は「スミイレ」なんですけどね
でも、ふき取りはしないです

ピンウォッシュの目的は
「ここにモールドが入ってますのよ!」
っていうのを目立たせるってことです
人間がモノを見る時の目を
上手く補完してあげる的な、
つまり人類補完(以下略)




1439436861_IMG_3675_851.jpg

今回はタミヤの希釈済みの
「ダークブラウン」を使ってみます
もちろん普通のエナメル塗料でもダイジョブです
塗る箇所が多いのでビンの筆は使わずに
塗料皿に移して面相筆でチョンチョンと
リベットなどの「段差」に入れていってみよう





■3.ストリーキング(ドッティング)(エナメル塗料)


1439438211_IMG_3677_852.jpg

縦落ちを描いてみます
雨だれとかの表現ですね
「塗料を点付けして溶剤で伸ばす」
というやり方で
ドッティングとも言われてますよね
油彩でもできるけど
エナメル塗料を使ってみようかな




1439439800_IMG_3680_853.jpg

この作業は少し忙しいので
左手に筆を3本用意して
交互に右手に取って使い分けてみよう

a.塗料点付け用の筆
b.溶剤用の筆
c.伸ばし用の筆

と用意してみたです




1439439842_IMG_3681_854.jpg

まず「a.塗料点付け用の筆」で
塗料を置いて・・・



1439439864_IMG_3682_855.jpg

次に「b.溶剤用の筆」で
「塗料の5ミリくらい上」に
溶剤をたらして・・・



1439439991_IMG_3683_856.jpg

そして「c.伸ばし用の筆」で
上から下に向かって塗料を伸ばしてみます
「自分で描く」というよりも
5ミリ上に垂らした溶剤が
「自然に垂れていくのを筆で助けてあげる」
って感じがいいんかな?
まぁ僕はヘタですけどねw


先ほどのピンウォッシュで
不自然な跡が残っていたところも
ここで馴染ませておこうかなー



1439444118_IMG_3687_857.jpg

あとここで一回クリアーでセーブしときます
つや消しクリアーを吹きました





■4.アルコール落とし(アクリル塗料)


次は簡単で劇的に見た目が変化する
「アルコール落とし」です
やり方は過去記事で紹介しておりますです


制作講座その19.自然なウェザリング「アルコール落とし」のやり方



1439452013_IMG_3688_858.jpg

それで、この過去記事を書いた時点では
エアブラシのやり方しか知らなかったんですが
「筆でもできる」って最近知ったので
今回は筆で行ってみます

・アクリル溶剤
・燃料用アルコール
・タミヤアクリル「バフ」

を用意しました
ストリーキングと同じく少し忙しいので
左手に筆を2本持ちます



1439452059_IMG_3689_859.jpg

まず「燃料用アルコール」を
表面に塗りまして・・・



1439452124_IMG_3690_860.jpg

次に薄めのタミヤのアクリル塗料
「バフ」を置いて・・・



1439452442_IMG_3692_861.jpg

もう一度「燃料用アルコール」で
バシャバシャします



1439454534_IMG_3693_862.jpg

乾くとこんな感じです
スモークディスチャージャーの上らへんに
泥がたまったような表現とかできてますなー
これは狙ってやったわけじゃないんですよ
この偶然できる模様とかが
アルコール落としは楽しいんですよねーw
神様からの贈り物だと思ってます


一つ注意点としては
バフを使うってことで
この作業後に明度が上がるので
それを見越して基本塗装の明度を
考えて塗っておくといいかもしれないですー
あ、バフの明度を落とすのもアリかもですね





■5.泥・砂の表現(ピグメント)


1439609379_IMG_3697_863.jpg

次は足回りに泥をつけてみます
今回はピグメントを使ってみます
メーカー様からもいろいろ販売されてますけど
べビーパウダーでも可能だし
画材のパステルっていうの?
これを茶こしでこすっても自作できますねー
こういう粉モノを扱うときはマスク装着を推奨ですな




1439609463_IMG_3699_864.jpg

粉でも、もちろん調色が可能なんですよ
複数の色を混ぜてみますー




1439609667_IMG_3700_865.jpg

すこし濃い感じでつけてみたいんで
マットメディウムを塗ってみよう
乾いたらつや消しになります
木工ボンドだとツヤが出ちゃうのよねー




1439609816_IMG_3701_866.jpg

で、ピグメントを上から振りかけて・・・




1439610100_IMG_3702_867.jpg

さらにアクリル溶剤を
上から垂らすように塗って・・・




1439610254_IMG_3703_868.jpg

ピグメントを茶こしとかで
パラパラと振りかけてみます




1439611886_IMG_3704_869.jpg

乾かして余分な粉を筆で払い落としたら
こんな感じになりました
「アルコール落とし」の不自然な部分も
ピグメントをこすりつけて誤魔化しますw


最初にマットメディウムを塗った部分は
粒子が大き目になりましたな
ちょっとわざとらしくなっちゃったかも?w


ちなみにピグメントをマットメディウムで
こねるように混ぜれば
もっと粒子が大きい泥になる思うです

あとグロスポリマーメディウムで混ぜれば
水分のある泥が作れるんじゃないかと思いますー





■6.金属感の表現(グラファイト)


1439612360_IMG_3705_870.jpg

銀ブラシほど主張させたくないけど、
「ちょっと欲しい」って感じだったんで
ボルトなどいくつかのパーツに
「おれは金属なんだぜ!」
という自己主張を、少ーしさせてみますw

2Bの鉛筆で色をつけて
綿棒でこすれば
それっぽくなりますねー





このウェザリングのいろいろ、
別にやってることは難しいことじゃないけど
上手な方がやるとカッチョいいんですよねー
僕はヘタだけどw
まぁ楽しんでやるようにしてますよーw

横山先生は
「上手く塗ろうとしても上手くならない、
楽しんでやれば上達する」
といわれてますからねー!




長くなるので記事をわけます
後編に続きますー