プラモデルの作り方 制作講座その28.鏡面仕上げのやり方(塗装編)
「鏡面仕上げのやり方」の2回目です
前回は「パーツの下処理」を行いました
→制作講座その27.鏡面塗装のやり方(下処理編)
今回は塗装です!
そういや今気づいたんですが
前回では「鏡面塗装」って
言ってきたんだけど
これ、正確にいうなら
「鏡面仕上げ」ですよね?
鏡面というのは文字通り
「鏡のような映り込み」を
再現する仕上げ方法だから
塗装色は、黒でも黄色でも赤でも白でも
もちろんキャンディ塗装でも
構わないんだよね
別に「鏡の色」で塗るワケではないからなw
うん、どんな色でも鏡面に仕上げることが
できるから「鏡面塗装」というより
「鏡面仕上げ」というべきでしたね
今回から「鏡面仕上げ」に統一しますー
んで、僕は今回は真ゲッター1の翼を
「キャンディ塗装の鏡面仕上げ」
にするつもりなんで
そこのところ、ご注意くださいませ
ちなみにキャンディ塗装というのは
下地をシルバー色にして
その上からクリアー色を塗装することで
「下地のシルバーを透過させ
クリアー色を発色させる塗装法」
ということですね
クリアー色には隠ぺい力が無いからね
(だからクリアーと呼ぶワケだw)
ここで鏡面仕上げの塗装における
注意点を上げておきますと・・・
この2点ではないかと思います
これは
・エアブラシの扱い
・塗装後のペーパー
に注意する必要があると思いますな
まず「エアブラシの扱い」としては
「弱い空気圧で遠目で吹いてはダメ」
ですねー
それだとマット地になっちゃうからね
「強い空気圧で近目で吹くのが良い」
と思います
表面が濡れる感じというか
塗装面の塗料が垂れる寸前くらいが
良いと思いますよ
表面張力で塗面がなめらかになるからね
次に「塗装後のペーパー」ですが
「強い空気圧で近目」で吹いても
やはり塗膜のうねりは多少は出ちゃいます
それからホコリですね
これも注意してても
入ってしまうことがあるので
塗装するたびにペーパーを
かけるくらいが望ましいと思いますよ
鏡面仕上げは「研ぎ出し」を行います
その時に誤って塗装面まで削らないように
クリアーを厚く吹いておくことで
クリアー層のみ研ぎ出すことができるように
するわけです
研ぎ出しは特にエッジが削れやすいので
エッジに大目に吹き付けるよう
心掛けると良いと思いますよ
んじゃ、いまから
「鏡面仕上げを前提としたキャンディ塗装」
をやっていきます!
(前置きがなげーよw)
キャンディ塗装はシルバー下地なワケですが
そのシルバーをしっかり発色させるために
黒をまず吹きます
下地の下地ですね(ややこしい)
黒を吹きました
注意してても、もうこの時点で
ホコリがついちゃうんだよなー・・・
乾燥後に1000番のクロスで
水研ぎしまして
ホコリを取りました
鏡面仕上げなんで、慎重にいかないとね
では次にシルバーを吹きます
今回はフィニッシャーズの
フォーミュラクロームを使ってみます
キャンディ塗装にお薦めのシルバー(らしい)ですw
こんなシルバーになりました
では、ここで3000番で軽く撫でて
表面をなめらかにします
ここがかなり重要で
この時点で表面がガサガサだと
後でいくら研ぎ出ししても
鏡面に変化がありません
3000番のクロスで撫でました
写真じゃ違いがわかりませんけど
触ったら全然違うんですよ、奥さん!
指の感触って結構大事だと思うです、はい
ここからキャンディ塗装に入ります
あ、すいません、しばらく鏡面の話は
出てこないですww
「鏡面仕上げのやり方」と謳いつつ
キャンディ塗装してしまう
罪深き僕をお許しください(←黙れ)
んじゃ、まずは
クリアーレッドを塗ってみるぜぇ!(←反省の色なし)
翼の骨組みを意識して
クリアーレッドを吹きましたよっと
じゃ、今度はこいつらに
クリアーブルーを
吹き付けてやるぜぁ!
うひょー!
一気に病的というか禍々しくなったww
面白いのでちょっと比較w
右は正義、ジャスティス、情熱って感じ?
左は悪、デーモン、病気って感じ?
こんなのが4枚もそろうと
結構エグイですなww
とっとと次にいきましょうw
クリアーブルーとクリアーレッドで調色した
クリアーパープルを吹きます
あ、ちなみにクリアー色には
透明クリアーを適当な比率で混ぜて吹いてます
その方が吹きやすいんですよ
クリアーパープルを吹きました
これまた全然印象が変わりましたなw
濃い所は黒に見えますが
見方によっては
濃い紫のようにも見えます
色に深みを持たせたくて
最初からクリアーパープルを
吹くのではなく
レッド、ブルー、パープルと
三層にしてみました
今回はこういう表現を
してみたかったのだ
ここまででキャンディ塗装は終わりです
次に鏡面仕上げの方に移ります
まずここまでの塗装で
表面が少し凸凹しているので
それの対処をします
3000番で水研ぎしました
やはり写真じゃ違いがわかりませんけど
触ってみるとわかりますよ
凹凸が減ってます
こういう地道なひと手間が
後々の仕上がりに活きるのだよ!w
仕上げにクリアーを吹きますが
その前に・・・
水研ぎ跡の汚れや油分がないように
消毒液でキレイに拭いときます
ここで指紋でも付いたまま
クリアーを吹こうものなら
始めからやり直しですwww
では仕上げに
もう一回クリアーパープルを吹いて
ガイアノーツのクリアーを吹きます!
クリアーを3回吹きました
エッジは気持ち多めに吹いてます
これでも足りないかもしれないが・・・
ふう、これで鏡面仕上げの
塗装編は終わりです
特別なことはやっていないんですけど
キャンディ塗装のせいで
記事が長くなってしまったw
最後のクリアーは
カーモデルの場合はウレタンクリアーを
吹いたりするみたいですね
僕は使ったことないんですけど
一度は使ってみたいなー
では次回は、いよいよ最終工程の
「研ぎ出し」です!
[関連記事]
・制作講座その27.鏡面塗装のやり方(下処理編)
・制作講座その29.鏡面仕上げの方法(研ぎ出し編)
前回は「パーツの下処理」を行いました
→制作講座その27.鏡面塗装のやり方(下処理編)
今回は塗装です!
そういや今気づいたんですが
前回では「鏡面塗装」って
言ってきたんだけど
これ、正確にいうなら
「鏡面仕上げ」ですよね?
鏡面というのは文字通り
「鏡のような映り込み」を
再現する仕上げ方法だから
塗装色は、黒でも黄色でも赤でも白でも
もちろんキャンディ塗装でも
構わないんだよね
別に「鏡の色」で塗るワケではないからなw
うん、どんな色でも鏡面に仕上げることが
できるから「鏡面塗装」というより
「鏡面仕上げ」というべきでしたね
今回から「鏡面仕上げ」に統一しますー
んで、僕は今回は真ゲッター1の翼を
「キャンディ塗装の鏡面仕上げ」
にするつもりなんで
そこのところ、ご注意くださいませ
ちなみにキャンディ塗装というのは
下地をシルバー色にして
その上からクリアー色を塗装することで
「下地のシルバーを透過させ
クリアー色を発色させる塗装法」
ということですね
クリアー色には隠ぺい力が無いからね
(だからクリアーと呼ぶワケだw)
■鏡面仕上げの塗装の注意点
ここで鏡面仕上げの塗装における
注意点を上げておきますと・・・
1.塗装面がなめらかになるよう心掛ける
2.クリアーを厚く吹く
この2点ではないかと思います
「1.塗装面をなめらか」にするために
これは
・エアブラシの扱い
・塗装後のペーパー
に注意する必要があると思いますな
まず「エアブラシの扱い」としては
「弱い空気圧で遠目で吹いてはダメ」
ですねー
それだとマット地になっちゃうからね
「強い空気圧で近目で吹くのが良い」
と思います
表面が濡れる感じというか
塗装面の塗料が垂れる寸前くらいが
良いと思いますよ
表面張力で塗面がなめらかになるからね
次に「塗装後のペーパー」ですが
「強い空気圧で近目」で吹いても
やはり塗膜のうねりは多少は出ちゃいます
それからホコリですね
これも注意してても
入ってしまうことがあるので
塗装するたびにペーパーを
かけるくらいが望ましいと思いますよ
「2.クリアーを厚く吹く」
鏡面仕上げは「研ぎ出し」を行います
その時に誤って塗装面まで削らないように
クリアーを厚く吹いておくことで
クリアー層のみ研ぎ出すことができるように
するわけです
研ぎ出しは特にエッジが削れやすいので
エッジに大目に吹き付けるよう
心掛けると良いと思いますよ
んじゃ、いまから
「鏡面仕上げを前提としたキャンディ塗装」
をやっていきます!
(前置きがなげーよw)
■鏡面仕上げと言いつつ、まずはキャンディ塗装してみる
キャンディ塗装はシルバー下地なワケですが
そのシルバーをしっかり発色させるために
黒をまず吹きます
下地の下地ですね(ややこしい)
黒を吹きました
注意してても、もうこの時点で
ホコリがついちゃうんだよなー・・・
乾燥後に1000番のクロスで
水研ぎしまして
ホコリを取りました
鏡面仕上げなんで、慎重にいかないとね
では次にシルバーを吹きます
今回はフィニッシャーズの
フォーミュラクロームを使ってみます
キャンディ塗装にお薦めのシルバー(らしい)ですw
こんなシルバーになりました
では、ここで3000番で軽く撫でて
表面をなめらかにします
ここがかなり重要で
この時点で表面がガサガサだと
後でいくら研ぎ出ししても
鏡面に変化がありません
3000番のクロスで撫でました
写真じゃ違いがわかりませんけど
触ったら全然違うんですよ、奥さん!
指の感触って結構大事だと思うです、はい
ここからキャンディ塗装に入ります
あ、すいません、しばらく鏡面の話は
出てこないですww
「鏡面仕上げのやり方」と謳いつつ
キャンディ塗装してしまう
罪深き僕をお許しください(←黙れ)
んじゃ、まずは
クリアーレッドを塗ってみるぜぇ!(←反省の色なし)
翼の骨組みを意識して
クリアーレッドを吹きましたよっと
じゃ、今度はこいつらに
クリアーブルーを
吹き付けてやるぜぁ!
うひょー!
一気に病的というか禍々しくなったww
面白いのでちょっと比較w
右は正義、ジャスティス、情熱って感じ?
左は悪、デーモン、病気って感じ?
こんなのが4枚もそろうと
結構エグイですなww
とっとと次にいきましょうw
クリアーブルーとクリアーレッドで調色した
クリアーパープルを吹きます
あ、ちなみにクリアー色には
透明クリアーを適当な比率で混ぜて吹いてます
その方が吹きやすいんですよ
クリアーパープルを吹きました
これまた全然印象が変わりましたなw
濃い所は黒に見えますが
見方によっては
濃い紫のようにも見えます
色に深みを持たせたくて
最初からクリアーパープルを
吹くのではなく
レッド、ブルー、パープルと
三層にしてみました
今回はこういう表現を
してみたかったのだ
ここまででキャンディ塗装は終わりです
■塗装後の水研ぎとか、かなり重要ですよ
次に鏡面仕上げの方に移ります
まずここまでの塗装で
表面が少し凸凹しているので
それの対処をします
3000番で水研ぎしました
やはり写真じゃ違いがわかりませんけど
触ってみるとわかりますよ
凹凸が減ってます
こういう地道なひと手間が
後々の仕上がりに活きるのだよ!w
仕上げにクリアーを吹きますが
その前に・・・
水研ぎ跡の汚れや油分がないように
消毒液でキレイに拭いときます
ここで指紋でも付いたまま
クリアーを吹こうものなら
始めからやり直しですwww
では仕上げに
もう一回クリアーパープルを吹いて
ガイアノーツのクリアーを吹きます!
クリアーを3回吹きました
エッジは気持ち多めに吹いてます
これでも足りないかもしれないが・・・
ふう、これで鏡面仕上げの
塗装編は終わりです
特別なことはやっていないんですけど
キャンディ塗装のせいで
記事が長くなってしまったw
最後のクリアーは
カーモデルの場合はウレタンクリアーを
吹いたりするみたいですね
僕は使ったことないんですけど
一度は使ってみたいなー
では次回は、いよいよ最終工程の
「研ぎ出し」です!
[関連記事]
・制作講座その27.鏡面塗装のやり方(下処理編)
・制作講座その29.鏡面仕上げの方法(研ぎ出し編)
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コメント
シルバーの時点でうっとりや!
紫のグラデーション、めちゃめちゃ綺麗っすね。まさかこんなに美しくなるとは!
オラにはこんなデリケートな塗装はできないダス。
師匠のブログみてるとエアブラシの購買欲求がズンズン高まりますね。ヤバい。
2014-08-18 13:29 evabo URL 編集
Re: タイトルなし
いやーevaboさんのコメントを読むと
なんか和むというか、ホッとするというか
幸せな気分になりますよーw
いつもありがとうです!
エアブラシ、僕は2体目を完成させた直後に
購入を決意しましたよ
evaboさんも・・・うふw
まぁご本人の都合とかあるからね
でもホントに、この決断は早ければ
早いほどいいと思ってますよー
お褒めいただいてアレだけど
僕がやったのなんて難しくないよ
こんなのエアブラシがあれば
誰でもできますもんww
ところでさ、「師匠」っていうの
別の名称にしません??ww
僕、そんなにエラかないよーw
ちなみにモデラー界で「師匠」というと
「仲田師匠」のことを指しますねw
さらにちなみに言うとモデラー界における
「兄さん」とは「n兄さん」のことをいいます
この人はすごいよ、マジで次元が違う!
あ、なんか話がそれてきたww
もしよければ何か別の名称
考えてみてもらえません??あはww
2014-08-19 02:17 phantom URL 編集
No title
たしかにそうかもしれません。
ここで工程を見ながらやれば、
おれにもちょっとは近い物ができるでしょう。
しかーし!
クリエイティブな作品で倣うべきは、技術ではなくセンスなのです!
紫三段塗りグラデーションで美しい紫をつくったことこそが、すばらしいのです!
くっ!
師匠にそんな心労を与えていたとは、弟子として失格です。
中田師匠がどなたかは存じ上げておりませんが、さぞすごい方なのでしょう。
オレにとってはphantom師匠こそが師匠ではありますが、
師匠が望まぬのなら、断腸の思いでお呼びする名も変えなくてはなりません。
では、兄さんに対抗して父さん…いや、いかんな
師匠から和尚…違うな
親方!これでいきましょう!(大工みたいやけど)
2014-08-19 10:30 evabo URL 編集
Re: No title
をを、確かに!
ちなみに僕は他の方の作品を見て
「おおーカッコいい!」
と思ったらそれを
模倣することをよくやりますよw
まぁパクリともいうけど・・・w
でも、カッコいいのは
どんどんマネしていいと思ってまするーw
ところで・・・
親方wwwww
僕と全然キャラがちがうー!!w
ほんとそんなキャラじゃないぞー!ww
それはゼッタイないわーwww
(↑大事なことなので三回いいました)
もう師匠でいいですよwww
そのほうが、まだ愛着ある気がしますからw
ただしevaboさん限定ということでヨロシクですー!
2014-08-19 16:36 phantom URL 編集
No title
親方いいとおもったんすけどねー。
親分とずいぶん悩んだんですが。
師匠のキャラ、確かに荒ぶる感じではないですが、
気さくで面倒見がいいんで、親方でも違和感ないですよ?
では、師匠!今後もよろしくお願いします。
2014-08-20 09:44 evabo URL 編集
No title
僕は中学生なんですけど、こういうの憧れですねヾ(*´∀`*)ノ
エアブラシは持ってないけど、いつかやってみたいな~
それでは、完成まで頑張ってください!∠(`・ω・´)
2014-08-20 17:54 keisuke URL 編集
Re: No title
いやいやいやいやwwwwwwww
親分はマジでないないないwwww
ていうか悩ませてしまってごめんねw
ホント僕はボーイスカウトのお兄さんていうか
アドバイスくれる山登りのおっちゃんみたいなもんですよw
それも高い山じゃなくて低い山ねw
「ここに足をかけると登りやすいよー」
「こういう道具があると登りやすいよー」
「でもあなたの好きに登ってもええよー」
くらいのもんなんですよー
だから師匠でもなんでもないんだけど
evaboさんには親しみを込めて?
師匠と呼んでくださっても結構ですーw
2014-08-20 22:50 phantom URL 編集
Re: No title
お!ありがとうございます!
中学生だったらエアブラシは買えないよね
でも筆塗りならできるんじゃない?
気張らずに気が向いたら挑戦してみてね
塗装って面白いよー!
って、実はもうされてたりしてw
2014-08-20 22:53 phantom URL 編集